無を以って無限とし、有を以って永遠とする
カタチあるものは、やがてその姿を消していく・・・。
人は生まれながらにして、死と云う宿命を背負い、その晩年に伴う巨大な侘しさから逃れるようにして、モノを造るのかも知れない。
しかし、それでもなお、或るモノは消費され、或るモノは切り倒され、或るモノは焼かれ、或るモノは剥がされ、或るモノは淘汰されていく。
つまり、僕らは造り続けるしかないのだ。
3月13日。快晴。【ジャグブランキン陶芸部】
早朝のぼんやりとした大脳の倦怠も、117km余りの長い道のりも、柔らかい春の退屈の中で喜びに変わる。
そんなふうにして、僕らはその日、創造と消滅の座標軸を渡った。