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些細な非日常による、眠れない夜の覚書

4月11日 6:00

ありふれた日常の数瞬、思いがけず逸脱したアクシデントハプンな夜を過ごし、ようやく新しい朝を迎えようとしています。

★★★★★★★★★★

アバウトな閉店時間はいつもの事で、昨夜、最後のゲストがお店を出たのはもう23時をまわったころでした。

帰宅途中、不意に脳裏をよぎったグッドなアイディアが、ベターなそれに姿を変えたのはバスタブに腰を下ろしたまさにその時だったように思いますが、

こともあろうにお風呂あがりのお決まりなアルコールタイムに必要不可欠なそれが、冷蔵庫の何処にも姿を見せない事実によって

僕のアイディアは確信的な欲求に変わってしまいました。

つまり、そんなふうにして、洗いあがりの濡れた髪をニット帽の中に押し込み、トラックジャージ的な、あるいは厚手のシャカシャカブレーカー的なものを羽織り、

ハーフパンツ的な、いやむしろ8分丈のほうが正解なそれを履き、意気揚々と夜中の町内へと出掛けたわけです。

「夜桜を見ながら【ひとりアルコール】でビバろう!」

 当初の目的はそんなとてもシンプルなものだったのです。

 さっそく近所のファミリーマートなコンビニで、「いやぁ、おまえ今からそんなに呑めないだろう」 とダメな自分に遠慮を促しつつ

缶ビール【キリン一番絞り 350ml】を6本購入しました。

それから10分ほど歩き、某南越谷公園に到着したころには、01時30分ほどになっていたと思います。

一番手ごろで性格も良さそうなサクラを見つけ、全体のビジュアルを見渡しながらまず一本。

続いて、そのサクラの足元に右手をつきながら波止場ポジションでもう一本。

波止場ポジションを左手に変えさらに一本。

そのうちなんだかサクラにも飽きてしまい、誰も乗っていないブランコをものすごい勢いで手押ししながら、4本目を飲み干そうとしたまさにその時でした。

 とつぜん背後に赤いサイレンの回転灯。

振り向くとフェンスの外側に【威圧系国家公務員専用乗用車(ミニ型)】が。

そこから威圧系国家公務員1号と2号が姿を現し、誰も乗っていないブランコをものすごい勢いで手押しな僕に向かって

【威圧系国家公務員1号】の方が、開口一番

コラコラコラコラ、危ないって!

はい、やめて~。ブランコ止めて~。

キョトンとして、え?何?もしかして通報されたの!? そんな僕にはお構い無しな様子。

1号 「あれ?おにぃさん一人?こんな時間に何してるの?それ本当にお酒?なんか悪いもの持ってない?」 

もう、応える隙も与えては下さらず。

しかも、公園の隅に放置してあった自転車を【威圧系国家公務員2号】が、なぜか懐中電灯で調べだす始末。

テレ朝あたりでよく見るあの光景です。

ザッ!ジィー!とか言いながら自分の肩に向かってブツブツ。

1号  「この自転車、おにぃさんの乗ってきたやつぅ?」

いや、僕は二足歩行です。

2号  「そうなんだ~?これ盗難被害の届け出てるわぁ~。」

いや、僕は二足歩行です。

2号  「じゃあ悪いものもってない~?」

いや、持ってないです。

で、よせばいいのに僕も「こういう時ってタメグチなんすね?」って。

おそらくそれにイラッとしたらしく、超強引。

もうね。一時間近く。

ポケットの中から帽子の中まで調べられました。

なんというか、あの威圧的なキャラクターのだすフレンドリーさが嫌!

チンピラとか体育の先生(もちろんその限りではないよ)とかの、アレと一緒。

そのうえ用が済んだらさっさと帰ればいいのに、まるで一般市民を丁寧にフォローしてます的なあの中身の無い世間話も嫌!

マンションの踊り場から、ずっと若い男女が見てるのに。

ともあれ、この先何があっても(あるいは、何かしでかしたとしても)

彼らには絶対捕まらないでやろうと思います。

そんなわけで、イライラが半分とちょっと面白かったのが半分とでかなり複雑な心境でした。

そんな時、人ってやはり眠れないものなんですね。

では!Be Strut!!!

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